奨励賞 (第14回)

tugmii(タグミー)

受賞者

法政大学大学院 デザイン工学研究科 アフェクティブデザイン研究室 飯村颯斗、ソンヨンア

概要

tugmiiは、布に包まれたやわらかな質感と、小さな生き物のような佇まいをもつ、身体に装着されて袖をそっと引いてくれるデバイスである。相手がスイッチを操作して動く遠隔動作と、デバイス自身による自律動作が混在することで、誰が引いたのか、なぜ引かれたのかが曖昧になる。その不確かさは、単なる通知にとどまらず、相手の気配や周囲へ意識を向ける余白となり、思わず気にかけたくなる存在感や愛着を育む。

受賞理由

実際に引っ張られると、小動物に引っ張られるような愛らしさがある。遠隔動作と自律動作の両方の存在がかわいさを生んでいる。

 

あざといロボットの設計と効果に関する研究

受賞者

東京大学 葛岡・鳴海・谷川研究室 朝日紅愛、大原嶺、横井総太朗、鳴海拓志、葛岡英明

概要

かわいさはロボットの受容性を高めるが、外見への依存はデザインの多様性を制限する。本研究ではかわいさを有す打算的な振る舞いである「あざとさ」をロボット設計に応用した。調査に基づき実装したロボットはデザイン分野の国際会議ACM DISにて多数の来場者に体験された。展示における議論よりあざとさ知覚の文化差と操作的デザインとの境界について考察した。

受賞理由

「あざとい」はある意味「かわいい」の負の側面的なもので、あざといロボットの研究はユニークで、感性工学的に興味深い。論考として高く評価できる。